忍者ブログ
豪農の館ーコヤノ美術館西脇館ーの写真ブログ。コヤノ美術館HPへはプロフィールのHPアドレス若しくはリンクよりどうぞ。
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
K
HP:
性別:
女性
自己紹介:
コヤノ美術館西脇館~豪農の館~
住所
〒677-0004 兵庫県西脇市市原町139番地(鍛冶屋線
市原駅記念館 隣り)

開館日
毎週土曜・日曜日。午前10時~午後5時(冬季は午後4時まで)

問い合わせ
TEL:(06)6358-4930 
(月曜~土曜 午前9時~午後6時まで)
mail:koyano@koyafron.co.jp
ブログ内検索
最新コメント
[01/04 ブロッサム]
[02/09 白い家具]
[08/01 興味津々丸]
[07/28 意匠創作のふたり]
[07/05 おにかま]
バーコード
カウンター
[12]  [13]  [14]  [15]  [16]  [17]  [18]  [19]  [20]  [21]  [22

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

すきというきもち

誰にも云わずにおきましょう。

朝のお庭の隅っこで
花がほろりと泣いたこと

もしも噂がひろがって
蜂のお耳にはいったら
悪いことでもしたように
蜜を返しに行くでしょう。

金子みすゞ「露」



私が小学生の時に、本で見た詩です。
意味も何も分かりませんでしたが、非常に強く心に残り、ただ一度見ただけだと言うのに頭にこびりつき、庭の花なんかを見ると不意に思い出す、そんな詩です。
好きな詩です。

よく「私にはモノの価値なんて難しくて分からないから・・・」とおっしゃるお客様が居ます。
美術品に限らずモノを見るのに、「分かる」・「分からない」よりも、純粋に自分がソレを好ましいと思うかどうか、心惹かれるかどうか、が大切なのではないでしょうか。

「何か一つでも皆様の心に残るものを」をモットーに、コヤノ美術館は毎週土・日開館中です。

写真は、坪庭のつくばいに浮かぶ椿の赤がとても印象的だったのでパシャリ。

拍手[7回]

PR

大正時代のトイレ

昨年九月には使用人用トイレの紹介を致しましたが、今回は家族やお客さんが使用したトイレです。

またトイレかよ!とはおっしゃらないで下さい。
トイレを語らずんば(以下略)



書院窓の付いた、非常に明るい開放的なトイレです。
前方に窓があると、横にあるよりも開放的に感じる気がします。
床板も一枚板です。
水洗のハンドルレバー?の部分は陶器で出来ており、なんだか高級感があります。
すらっと書きましたが、はい。水洗トイレなのです。
しかしながらもちろん、下水なんて通っていないので、簡易水洗です。

そしてこの便器、前にこんなロゴがついています。

これは大正6年、創立時から大正10年まで東洋陶器株式会社が使用した商標です。
TOTO便器だったのです。

以下、「TOTO歴史資料館」商標変遷のページより引用。
-----------------------------------------------------------------
1917年(大正6年)に創立した東洋陶器株式会社が最初に使用した商標です。
当時の我が国は下水道がほとんど整備されていなかったことから、需要を確保するためには衛生陶器を外国へ輸出する必要がありました。そこで、当時の商標には外国で理解しやすいようにリボンのなかに東洋陶器株式会社を英訳した「ORIENTAL CERAMIC WORKS LTD」と表記し、上部にはその頭文字の「OCW」を使用したモノグラムを配置しました。.
--------------------------------------------------------------------

ほぼ輸出されていた便器だったんですね。

因みに、この大正のトイレコーナー、小便器も併せて4つ個室トイレがあるのですが、天井のデザインも、便器の形も全て違います。
天井はおそらくわざとでしょう。
便器は・・・割って取替えたえたか、当初からわざと変えていたのか、同じものが手に入らなかったのか・・・答えは分からないです。

次回は明治時代のトイレをご紹介したいと思います。

【追記】
TOTO資料館にも同ロゴが付いた物は手洗い器1つしかなく、また、水洗の和式便器自体非常に稀なものだそうです。貴重なトイレです。

◆コヤノ美術館・明治時代のトイレ◆

拍手[14回]

先月、雪がやや積もった日に撮った写真です。



西脇は比較的暖かく雪の積もらない地域です。
この雪も、昼過ぎには殆ど無くなっていました。

水を含んだきらきらの結晶の集まり。
きれいでした。

拍手[8回]

紅葉・柚子・南天の実

9日の日曜日、大阪や神戸でも初雪が観測されました。
本当に、寒い時期に突入しましたね。
水もカチコチに凍っています。
紅葉や柚子、南天を閉じ込めて。



南天(なんてん)と言えば、その名前が「難を転じる」、「難を天に返す」に通じることから、家難を払う、魔除けとして、北東・南西の角に 植えられることが多いです。

また、柚子については、冬至に柚子湯に入る風習がありますが、これは、冬至が一年で最も夜の長さが長いことから「死に一番近い日」と言われ、その厄を祓う為に強い香りの柚子の入った湯で禊を行い、体を温め、無病息災を祈るそうです。実際柚子湯には保温効果と血行促進効果があることから、冬越えの為に現在にも続く慣わしです。
さらに、冬至(とうじ)に柚子湯(ゆずゆ)で融通(ゆうずう)が利くよう願いを込めて湯治(とうじ)をする・・・とか。

なんというか、日本人は言葉遊びが好きというか、言葉の持つ力を大切にしているのだな、と思います。

拍手[7回]

紅色に変わる

紅葉のメカニズム。
それは葉が蓄積したブドウ糖や蔗糖が紫外線に反応して発生する赤色色素「アントシアン」に由来する。
「アントシアン」を合成するには、相当なエネルギーが必要。
なぜ、そこまでして葉は色づくのか。
その理由は、諸説あり、よくは分かっていない。
現在有力説として上げられているのは、アブラムシに対する防衛策。

「私は、アントシアニンをこれだけ作り出すことが出来る。耐性力・免疫力を持っている」

「だから、たかり、寄生しても失敗するぞ」

そう、自分の力を誇示しているのだと。


撮影場所:コヤノ美術館前庭より

そう考えてみると、アカが今までとは違って見える。
色自体、成分自体にアブラムシを避ける力は無い(選好みが激しく、嫌がる種もあるらしいが)
それでもアカくなる。

生命を賭けた、アカ。
美しい、アカ。
紅葉。
狂気の沙汰。

拍手[7回]

飛行機雲

飛行機雲。
飛行機の飛ぶ高さや上空の温度、湿度、空気の流れなどの条件がそろうと発生する、雲。


母屋の入り口付近から撮影しました。

コヤノ美術館西脇館付近上空は、飛行機がよく飛ぶのか、飛行機雲をよく見ます。
写真では3本しか見えませんが、反対側を見ると、この3本の他に4本見えました。

「飛行機雲が立つと雨が近い」と言いますが、確かにこの日は、雨が降りました。

拍手[7回]

「クモ」

クモ」と聞けば、何を連想するでしょうか。


私はやっぱり「雲」ですかね。




今回の写真は、前庭にて撮影しました。

雲と蜘蛛です。



秋らしさはあまり感じないような気もしますが、さわやかな空です。
そして蜘蛛の、前脚を伸ばし、空をまたぐ様なポーズがなんともかっこいいです。

蜘蛛は、巣を張ることと、その容姿から嫌われがちですが、害虫を捕食する益虫として扱われることも多いです。害虫駆除用に、海外から輸入して入ってきた蜘蛛もいます。

写真に写っている蜘蛛は、逆光で分かりにくいですが、ジョロウグモですね。
黄色と黒?の縞々です。
すらりと長い足に華やかな色から艶やかさ、雅さを感じさせ、付けられた名前です。「ジョロウ」の字は上臈(身分の高い婦人,貴婦人)と女郎(遊女)がありますが、どちらが始まりかはよく分りません。「女郎蜘蛛」の方がよく見かけるかな。それにしても、上臈と女郎では大きな差ですね。
どちらにしても、脳内変換が素晴らしすぎる名前です。

因みに、私のPCで「ジョロウグモ」と打つと、「絡新婦」としか変換してくれませんが、こちらは、中国から渡ってきた言葉に大和読みを当てたもので、蜘蛛女妖怪のことです。

拍手[7回]



忍者ブログ [PR]

graphics by アンの小箱 * designed by Anne