忍者ブログ
豪農の館ーコヤノ美術館西脇館ーの写真ブログ。コヤノ美術館HPへはプロフィールのHPアドレス若しくはリンクよりどうぞ。
カレンダー
11 2024/12 01
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
プロフィール
HN:
K
HP:
性別:
女性
自己紹介:
コヤノ美術館西脇館~豪農の館~
住所
〒677-0004 兵庫県西脇市市原町139番地(鍛冶屋線
市原駅記念館 隣り)

開館日
毎週土曜・日曜日。午前10時~午後5時(冬季は午後4時まで)

問い合わせ
TEL:(06)6358-4930 
(月曜~土曜 午前9時~午後6時まで)
mail:koyano@koyafron.co.jp
ブログ内検索
最新コメント
[01/04 ブロッサム]
[02/09 白い家具]
[08/01 興味津々丸]
[07/28 意匠創作のふたり]
[07/05 おにかま]
バーコード
カウンター
[2]  [3]  [4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

電気のある生活②~アイロン~

最初は照明のために家の中へと引き込まれた電気。
そして、その電気の素晴らしさを次に体感させてくれたのが大正時代に登場した電気アイロンです。

それまで主流だった炭火アイロン

中に炭を入れて、その熱とアイロン本体の重みでシワを伸ばします。アイロンがけは体力仕事です。

そして登場した電気アイロン


炭火アイロンと比べ、電気アイロンは軽く、準備も楽で、扱いが容易。
また、次々と登場する家電の中でも8~10円(現在の5万円位)と、比較的安価であった為、電球に続く電気の主要用途となりました。
 (とは言っても、昭和30年頃まで炭火アイロンも使われていた訳で、電気が身近になったのは、本当に最近のことだなぁとしみじみ思います)

ところで、この電気アイロン、コード線の先端を見ると電球のお尻みたいなのが付いています。

電気のある生活①でも書きましたが、電気の主な需要は「電灯」であり、一般家庭には電灯の為の電気しか来ていません。

電気アイロン登場当初はアイロンを使用するのに電灯から電球をはずして、そこから電気をとっていたんですね。


コヤノ美術館西脇館では今年度展示「裁縫と抒情画展」にて、100点以上のアイロンを展示中です。

ではでは、電気のある生活③に続く。

拍手[8回]

PR

お洒落であれ!

 今回の展示『裁縫と抒情画展』では、中原淳一の「それいゆ」などファッション雑誌なども数多く展示しております。
その中から1点、「男子専科」創刊号をご紹介。

 昭和25(1950)年、『スタイル』の臨時増刊号として生まれた『男子専科』。

『スタイル』は昭和11(1936)年に創刊されたファッション誌で、当時にしては非常にモダンで画期的な女性誌でしたが、軍国主義の時代に突入し、軍部の統制により廃刊に追い込まれました。しかし、オシャレは女性にとって生きる糧、生きる楽しみ。戦争が終わり、武装解除した翌年、昭和21年(1946)年に復刊。

女性がオシャレをし始めると、男性はどうなんだ・・・?と、いうことで生まれた雑誌がこの『男子専科』です。

中を見ると、スーツに合わせて靴から帽子まで前身のカラーコーディネートについて書かれています。

他にも、ネクタイやらズボンなどの色・柄・デザインについて図と共にしっかり解説。
スーツ好きの私はパラパラと図を眺めるだけでもニヤニヤがとまりません。

個人的に気になったのは、一流のダンディ、高野三三男、河野鷹思、小野佐世男の座談会録でしょうか。「男のお洒落はどこに苦心したらよいか」について、3人があれこれ話しをしているのですが・・・
小野氏の「パリッとした恰好をしてれば、気持だってシャンとするんだよ・・・。」には、そうだそうだと相槌を打ち、
河野氏の「お洒落をする根本といふのは、一つは勇氣だと言へますね。」には、うん、まぁ、そうかなぁと色々思い起こして考え、
高野氏の「お洒落といふのは、生まれ落ちるときからすぐやらなければ・・・。」には、今からじゃ手遅れですかと苦笑い(笑)


そして裏表紙には代表的なカラーコーディネートが。出る前に自分の服装と照らし合わせておかしくないかチェックしろとのこと。


残念ながら展示品については保存のために中を見て頂く事は出来ませんが、現在『男子専科』の復刊プロジェクトがあるだとか。「懐古主義ではなく、温故知新。古き良きモノを再認識することで新たなおしゃれに目覚めて…」とのこと。


この言葉には頷くばかりです。
服装に限らず、古きがあってこその「新しい」であって、昔を知らずに前進し続けることは難しく、先人の知や美に触れる時というのも、大切だと思います。

拍手[7回]

平成25年ひなまつり展【終了、来年も宜しく!】

灯りをつけましょ ぼんぼりに~♪

昨日はひな祭りでしたね。
皆様のご家庭では雛人形を出したりしましたでしょうか。



すっかりご連絡が遅くなってしまいましたが・・・
平成25年度、コヤノ美術館西脇館~豪農の館~のひなまつり展は、2月から4月末までです。
 ※コヤノ美術館西脇館の開館日は毎週土・日のみですので、お気を付け下さい。



まんまるい、ほんわかしたお雛様から、宝塚歌劇団のようなお顔立ちのお雛様まで、様々なお雛様がお待ちしております。

拍手[6回]

うばぐるま

今年から展示している大正期の藤乳母車です。
大きいです。
藤の網目がみっちり詰まってます。
真ん中には家紋が入ってます。



そしてこのデザイン・・・
どことなく目の様に見えます。
館長代理曰く、「魔除けの意味であしらったんじゃないか」とか。
「魔除けの目」というと、私はイスラム系のものしか頭に浮かばず日本ではあまりピンと来ないのですが、日本にも一つ目やら百々目鬼、目々蓮など「目」にまつわる妖怪は沢山居ますし、それはやはり「目」に対して特別な意識を持っていたことは確かかな、と。
「見られている」と悪いことは出来ないですしね。
それに、子供は魔に魅入られやすいもの。魔にうばわれちゃぁ一大事です。乳母車に魔除けを仕込む・・・そういう事もありえるかなぁと思います。
もう一点、魔除けかなと思う理由として、上の写真では分かりにくいのですが、「目」として見た時の白目にあたる部分に青のカラータイが藤と一緒に編みこまれているということ。
トルコの目のお守りは青目ですし、(中心から黒・青・白)日本でも「人の手出しの出来ない色」として神秘性を持った色です。
考えが飛躍しすぎているような気は自分でもしますが・・・まさか補強やら修復やらでこんな立派な藤織りに青のカラータイを入れることは無いと思いますし、そうなるとやはり魔除けかなぁと思います。

下のスプリングもすごいです。

しっかりとしたスプリングに支えられた乳母車、きっと居心地が良いのではないでしょうか。

いずれにしても、高級乳母車です。

【追記】カラータイについては、修復案が濃厚のようです。

拍手[8回]

裁縫と抒情画展【終了しました】

今年のメイン展示は、大阪で開催した際大好評だった「裁縫と抒情画展」です。

まずは「裁縫」について・・・
100点近くのアイロン(熨も含む)や、裁縫箱、ミシン、その他細々とした裁縫道具まで展示しております。

館長が言うには、
「古いアイロンをはじめて見た時、その鉄のボディ、モクモクと煙が出る様子に、まるで軍艦だ!と、思った。そしてアイロンを集めていくうちに、様々なデザインがあることを知り、益々虜となったのだ」



軍艦のようなアイロンでピシッと調えられた服を着たら、心も引き締まりそうです。
「こんなのあったな」「懐かしいな」というものから「こんなのあったんだ・・・!」というものまで、様々な裁縫道具を楽しんで頂けたらと思います。

続いて「抒情画展」
「抒情画」というのは思春期の少女たちの憂いや喜び、ロマンなどを描いた絵のことで、蕗谷虹児が名付け親です。抒情画最盛期は大正から昭和30年頃。蕗谷虹児をはじめ、中原淳一や加籘まさを、松本かつぢ等その時代に活躍した抒情画家達の画を展示しております。
有名どころでいくと、竹久夢二ですね。



写真は婦人グラフ(大正15年4月号)の表紙にもなった絵ですが、表情がとても柔らかで、夢二の中でも私のお気に入りの一枚です。

また「大阪の夢二」と呼ばれたものの、戦後忘れ去られたまぼろしの画家、宇崎純一の画もあります。彼は夢二に負けないほど多くポストカードなどを発行していたにもかかわらず、忘れ去られていただけあって、余り残っていないそうです。大阪で展示した際も「まさか純一の画がこんなところで、こんなにも見ることが出来るなんて!」と言って下さった方が多々いらっしゃいました。



その他、中原淳一が創刊した雑誌「それいゆ」や「ジュニアそれいゆ」、「ひまわり」等も併せてお楽しみいただけます。

拍手[10回]

展示品入れ替え

あけましておめでとうございます。
皆様、良いお正月は過ごせましたでしょうか。

コヤノ美術館は現在、展示品入れ替え中です。


展示品を運ぶのに、荷が重いので、車輌は門をくぐり、中へ・・・。

今年の展示は、大阪本館で展示した際、大変人気のあった「裁縫と抒情画展」です。


次々と運び込まれるアイロンやミシン等裁縫道具、そして版画。


展示室となっている衣装蔵は、昨年度とは雰囲気ががらりと変わり、大正浪漫の香りがします。

そして・・・
今年は巳年!と、言うことで、蛇の展示を行います。

ぬいぐるみや土鈴、張子にはじまり、ガラス細工や宝飾品、木彫りに焼き物など、様々なへびをお楽しみ頂けます。

多種多様なデザイン、様々な表情、見ていると本当に面白いし、可愛いです。

今年度は1月19日より開催です。
今年も宜しくお願い致します。

拍手[7回]

今年、それから来年へ・・・

1年、本当にあっと言う間ですね。
先日12月23日をもちまして、今年度の展示「盃台と東海道五十三次」は終了いたしました。


今年は、「人と人との繋がり」をコンセプトに、酒宴や会合、行事など、人と人を繋ぐ様々なシーンで使用されてきた「盃」を支える「台」。それから、各宿場の風景・人の生活を伝えた「東海道五十三次」の展示を行っておりました。
「盃台というものがあったことを知らない」、「はじめて見る」という方も多く、その多様なデザインや味わいを楽しんで頂けていたらなぁ、と、思います。
また東海道五十三次は広重版の版画と明治時代の写真とを並べて展示し、各地の風景、広重の絵の色使いや風景の切り取り方の面白さだけではなく、時代の流れも感じて頂けたのではないでしょうか。

その他、5月からは戦艦大和長官用の茶碗をはじめ、軍用エビスビールや防空頭巾など戦争関連の展示を。
8月からは東京オリンピック時の選手のランニングシャツなどオリンピック展示を行っておりました。


また、今年からは昨年に完成した西脇館の平面図も置き、よりいっそう、この稀な建物に対する理解を深めて頂けるようになったのではないかと思います。

コヤノ美術館西脇館は、明治・大正・昭和の特色ある建物で構成された豪農の家をそのまま利用しております。
この家、おそらく住宅としてはかなり大規模であり、また、長年空き家だったことから、リフォームされていない、ほぼ昔のままの良い状態で保存されています。(一部修復復元)

その他、今年はコスプレイヤーによるプライベート撮影会を7回開催致しました。
撮影会は日曜日の開館時間内に開催しておりました。
寒い時期、暑い時期、雨の日もありましたが、皆様非常に楽しんで撮影されていました。
また、一般のお客様にも「コスプレ」という、最近増えつつありながらも普段目にすることの無い現代日本文化に触れて頂き、楽しんで頂けました。



撮影:館長代理 許可を頂いて掲載しております。
日付は未定ですが、来年もまた、あるかもしれません。

来年の展示は「裁縫と抒情画展」です。
来年は1月19日(土)より開館です。
詳しくは、また後日・・・。
お楽しみに!

拍手[7回]



忍者ブログ [PR]

graphics by アンの小箱 * designed by Anne