今年から展示している大正期の藤乳母車です。
大きいです。
藤の網目がみっちり詰まってます。
真ん中には家紋が入ってます。
そしてこのデザイン・・・
どことなく目の様に見えます。
館長代理曰く、「魔除けの意味であしらったんじゃないか」とか。
「魔除けの目」というと、私はイスラム系のものしか頭に浮かばず日本ではあまりピンと来ないのですが、日本にも一つ目やら百々目鬼、目々蓮など「目」にまつわる妖怪は沢山居ますし、それはやはり「目」に対して特別な意識を持っていたことは確かかな、と。
「見られている」と悪いことは出来ないですしね。
それに、子供は魔に魅入られやすいもの。魔にうばわれちゃぁ一大事です。乳母車に魔除けを仕込む・・・そういう事もありえるかなぁと思います。
もう一点、魔除けかなと思う理由として、上の写真では分かりにくいのですが、「目」として見た時の白目にあたる部分に青のカラータイが藤と一緒に編みこまれているということ。
トルコの目のお守りは青目ですし、(中心から黒・青・白)日本でも「人の手出しの出来ない色」として神秘性を持った色です。
考えが飛躍しすぎているような気は自分でもしますが・・・まさか補強やら修復やらでこんな立派な藤織りに青のカラータイを入れることは無いと思いますし、そうなるとやはり魔除けかなぁと思います。
下のスプリングもすごいです。
しっかりとしたスプリングに支えられた乳母車、きっと居心地が良いのではないでしょうか。
いずれにしても、高級乳母車です。
【追記】カラータイについては、修復案が濃厚のようです。
[8回]
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