誰にも云わずにおきましょう。
朝のお庭の隅っこで
花がほろりと泣いたこと
もしも噂がひろがって
蜂のお耳にはいったら
悪いことでもしたように
蜜を返しに行くでしょう。
金子みすゞ「露」
私が小学生の時に、本で見た詩です。
意味も何も分かりませんでしたが、非常に強く心に残り、ただ一度見ただけだと言うのに頭にこびりつき、庭の花なんかを見ると不意に思い出す、そんな詩です。
好きな詩です。
よく「私にはモノの価値なんて難しくて分からないから・・・」とおっしゃるお客様が居ます。
美術品に限らずモノを見るのに、「分かる」・「分からない」よりも、純粋に自分がソレを好ましいと思うかどうか、心惹かれるかどうか、が大切なのではないでしょうか。
「何か一つでも皆様の心に残るものを」をモットーに、コヤノ美術館は毎週土・日開館中です。
写真は、坪庭のつくばいに浮かぶ椿の赤がとても印象的だったのでパシャリ。
[7回]
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