西脇館の今年のメイン展示は「貯金箱と宝船」です。
今回のテーマについて、
「貯蓄好き」「貯蓄民族」と呼ばれることが多い日本人。しかし、欧米文化の吸収、景気低迷、活力不振が続いた中、今や日本の貯蓄率は主要国では最低水準と言われています。また、詐欺もとても増えましたよね。せっせと貯めた預貯金があの手この手であっと言う間に盗られてしまう。怖いです。
そんな今こそ「お金との付き合い方」を考えるべきであり、そしてその、「お金との付き合い方」の一端を握ってきた貯金箱を展示しようという事となりました。
最近はもう、貯金箱にお金を貯める方は少なくなったとは思いますが、中身の取り出せない貯金箱に小銭を入れてはカラカラと音をたてて振り、中の存在感を確かめながら「いくら貯まれば何を買おう、これだけ貯まればどこへ行こうと」と夢を膨らませた方も居らっしゃったことと思います。貯金箱は、人の夢をも貯めていたのですね。
1950年代後半ごろから、各銀行が景品としてこぞって作った銀行名入りの貯金箱を中心に、子供向けのキャラクター貯金箱から江戸時代の銭壷まで、様々展示しております。
そして、「人の夢」繋がりでもう一つ。宝船を展示することに致しました。
見た目のめでたさだけではなく、「1年良い事ありますように」と吉事を運び、凶事を流す、お宝を載せた夢いっぱいの宝船。楽しいような、幸せになれそうな、験を担いでみたり、ちょっとこじゃれた物まで様々。
ポスターにも使われている、この宝船が私のお気に入りの一枚。
今回は貯金箱も宝船も、にぎやかで楽しい展示です。
[7回]
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