鯉の乗り心地って、どんななんだろう。
日本人で鯉に乗っているといえば金太郎ですが、この、鯉に乗っているのは中国・周の時代の仙人「琴高仙人」。
琴の名手であったことから付けられた名だそうです。
彼は故事人物画の画題として有名で、絵や彫刻など、様々な作品に登場してきます。
雪村周継や尾形光琳の絵や、日光東照宮陽明門の彫り物などが有名でしょうか。
コヤノ美術館西脇館にも、琴高仙人の香炉が二つ、飾ってあります。
琴高仙人は道家の始祖である涓子と長寿で有名な彭祖の道法を修練し、河北の冀州と涿郡の間を200年以上も遊歴。それでもって800年生きました。
どうでしょう、長寿の仙人といった顔立ちをしてるでしょうか・・・。
琴高仙人は鯉を乗りこなすと言われていますが、そう言われるようになったエピソードが1つ。
ある日、琴高仙人は川に入って龍の子を捕らえると言い、弟子たちに「心身を清めて岸辺で待て。祠を造れ」と約束しました。そして約束の日時になると、多くの人々が見守る中、赤い鯉にまたがった琴高仙人が水上に現れ、岸に上がると祠の上に座ったとか。
そして、一月ほど過ぎた後、彼はまた川に潜っていったとあります。
こちらの鯉は「龍の子」のイメージを強調してるんじゃないかと思うのですが。
キバも生えて、強そうです。
何者にも束縛されない自由奔放さ、長寿、龍の子、そして龍の子を捕らえる力・・・縁起が良い感じがします。
[12回]
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