コヤノ美術館西脇寛の明治の主屋の座敷には、大阪の名所をあしらった4つの欄間があります。
中でも目を引くのは、天神橋の欄間です。
鉄橋を欄間にあしらっているというのは珍しく、主屋が文化財に登録された際にも、解説として欄間について触れられています。

こちらがその欄間。
左下にはポンポン船、右上には大阪城の石垣も彫られています。
「天神橋」は江戸時代から「天満橋」、「難波橋」とともに難波三大橋に数えられています。
元は木製の長い橋で、わらべ歌にも「天神橋長いな、落ちたらこわいな」と歌われる程でした。
大阪では民間で資金を出し合って橋を架ける「町橋」の文化があり、明治時代には、輸入した鉄橋が次々にかけられました。
また、1885年(明治18年)の淀川大洪水により多くの橋が流失や被害を受けた事を機に、大阪市内の18の橋が鉄橋などに架け替えられました。
そして、その中でも、人々の注目の的となったのが、1888年(明治21年)に完成した「天神橋」。この欄間に描かれている橋です。
天神橋は、5径間から成り、その最大支間は65mと、道路橋としては当時最大規模で、その大きさに、人々は大変驚いたそうです。
また、当時珍しい、車道と歩道が分離した橋でした。
分りやすいように、欄間の下には明治28年に刷られた天神橋の絵も展示。
しかし、なぜ大阪の名所を?
大阪への憧れだったのか、はたまた大阪からのお客様が多かったのか。
いずれにしても、珍しい欄間です。
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