2月から、「孔雀」と「竹」、丸山応挙の掛け軸を2点、展示しております。
円山応挙は江戸中期の画家で、円山派の始祖。
写生を重視した絵が特徴で、「孔雀」の絵や私の好きな「幽霊画」でも有名です。
二大パトロンとして三井寺円満院の祐常門主や豪商の三井家があげられます。
親しみやすい画風ということで大衆受けし、町民に好まれました他、彼の絵は明るく美しいとして、皇家にも受け入れられました。
竹は、水墨画です。
1790年の春に描かれたもので、
シュッと伸びた竹から、風の音が聞こえてきそうです。
そして孔雀。
松と、松の上に乗った2羽の孔雀が描かれています。
金がきいていて、色が美しいです。本当に。
実物はもっと美しいというか、迫力があるというか、素晴らしいので、是非見に来てください。
応挙の孔雀で最も有名なのは、大乗寺の孔雀の間の襖絵「松に孔雀図」でしょうか。
客殿13室165面の襖絵も応挙やその門弟たちが描いており、別名「応挙寺」と呼ばれていますが、この孔雀図が1番有名なんじゃないかと私は思ってます。
大乗寺の襖絵は、1787年に密英上人が上京し、応挙に依頼したものですが、1788年の1月30日に天明の大火で納めるはずであった「松に孔雀図」を消失。大乗寺には、1795年に再度描いたものを納めています。
今回、コヤノ美術館に展示している孔雀は、1787年の春に描かれたもので、火事で焼けた孔雀図の面影があるかもしれないし、無いかもしれない。
※久保田金僊筆、「地獄太夫之圖」(幽霊画)の展示は終了致しました。
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