その存在感から、館内人気ナンバー1?の市松ドール。
私、花子が、コヤノ美術館内を少―しご案内致しますわ。
しばしお付き合い下さいませね。
まずはここ。
私の後ろに見えるのは、今年新たに展示した「洛中洛外図屏風」。
よくよく見ると人々の生活が見て取れて結構面白いわ。
すぐそばまで近寄れるから、これを機会にぜひじっくり見てね。
また、撮影スポットとしても人気よ。
とても華やかな雰囲気の写真が撮れるわ。
私の赤い着物も、よく映えてるでしょ。
次はここ。
館内に入ってすぐに目に入るところよ。
スカッと見えるからか、足を止める方がとても多いの。
3間続きになっていて、季節によっては奥に百日紅の花が見えるわ。
農家で3間続いている家って少ないのよ。
縁側に出ると心地よい風が吹いて、気持ちが良いわ。
見学後にゆっくり寛いでいただけるよう、このあたりにはイスをいくつか置いてあるのよ。
座って庭を眺めると、なんとなく…なんとなくよ、心が休まる気がするわ。
最近だんだん暑い季節が長くなってきたようだけど、日本の家は、厚い時期を少しでも過ごしやすいようにって、風通し良く、また、日光を遮る為に庇が長くつくられているの。
整列した垂木が美しいわ。
今回最後はレディに人気の高いあの場所で締めくくるわね。
そこへ行くにはこの箪笥階段を上らないとといけないのだけれど、ちょっと段が高いから、足もとには充分気を付けてほしいわ。
箪笥階段も上がれる場所って殆ど無いんじゃないかしら。
子供たちはいつも大喜びよ。
上に上がると、そこは屋根裏になるんだけれど、そう、着物が飾ってあるの。
子供の着物だけじゃないわよ。花嫁の着物、古い帯…。
着物に描かれた絵は華やかでお目出度いものから、懐かしかったり、哀しかったり、笑えたり。
単純に見て美しいだけじゃない。そこには時代の波が閉じ込められて、本当に、心振るわす空間だわ。
タイトル見たら気付くと思うけれど、私の案内、続くわよ。
花子とゆく
②・
③[10回]
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