こんにちは、花子よ。
皆様元気にしていらしたかしら。
私が今居るのは、お客様の半数がカメラを取り出す撮影スポット。
ここから中庭と、昭和初期の接客用離れ(棟上げは大正)が見えるの。
重厚感ある明治の主屋や華やかな大正の洋館とは違う、洗練された和の空間が、そこにはあるわ。
それでは今から、案内するわね。
この建物は、京都の宮大工が建てたのだけど、様々な銘木が各所に使われていて、「木目を楽しむ建物」になっているのよ。
銘木の話も色々したいのだけど、今回は飛ばして2階へ行くわ。
階段を上がって一番最初に目に入るのは、今私の後ろに見える芭蕉布の襖かしら。
沖縄の芭蕉の葉の繊維を織った天然の織物で出来ているのだけど、「西の芭蕉布、東の葛布」なんて呼ばれた事もある、襖紙としては最高級の物よ。
そして、最初の間。茶室をイメージしているのかしら、掛込天井と暗めの壁が特長的な部屋よ。
部屋の障子をそっと開けると、眼前に山や田の緑が広がり、涼やかな風が流れ込んで、今の季節は本当に、生き返る気持ちになるわ。
廊下は長さが10mあるのだけれど、床も手すりも、節目の無い1本の木で出来ているの。
スッとしていて美しいのもそうなんだけど、その時代にこの木材を見つけ、運び、加工したという大工の仕事ぶりに感動するわね。
さて、本当に簡単にだけど、ぐるっと案内したわよ。
もちろん、案内していなところも沢山あるし、写真じゃ伝わらない事ばかり。
是非、ご自身の目で確かめて頂きたいわね。
ひとまず、私の担当回はこれにておしまい。
それでは皆様、ごきげんよう。
またお会いしましょう。
花子とゆく
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[12回]
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