元々魔除けの道具として始まった羽子板は、遊びや飾りへと時代と共に移り変わっていきます。
特に、江戸時代に誕生した押絵羽子板は歌舞伎人気と共に伸び、独自の進化を遂げました。
今年は、昨年よりさらにパワーアップして、
1850年頃~平成のものまで、歌舞伎役者などをかたどった押絵羽子板を中心に50点展示しております。
その中より、今回は個人的に推しな羽子板を2点ご紹介。
まずは何と言ってもコレ
もう完全に人形です。人形くっついてます。
なんと呼んだらいいのかな。人形羽子板???
右側に「春駒 緋惠作」と書いてあります。
緋惠さんは人形作家さんでしょうか…。
春駒は正月に「春駒」と呼ばれる張り子の馬の頭をつけた竹に跨り、音楽に合わせて「めでたやめでたや、春の始めの春駒なんどは夢に見てさえよいとや申す」と、祝言を唄って踊る芸能です。
・・・馬、持ってませんが。
春駒と言えばやっぱり分かりやすいよう馬を手に持ってるのが殆どです。
こちらも展示中の1つですが、左に馬います。
まぁ、そんなことどうでもいいくらい、インパクト抜群な羽子板です。
写真だとそんなにですが、現物は真っ先に目が行くこと間違いなしです。
そして…
こちらの羽子板。
割と最近の羽子板ですが、すごくイケメン羽子板だと…!
左側には「河庄」と書いてあります。
河庄は近松門左衛門作の「心中天網島」の見どころを歌舞伎に再編したもので、紙屋治兵衛と遊女小春の心中事件を描いた作品です。
治兵衛は妻と子供が二人いる身でありながら小春と切っても切れぬ深い中となり、小春と心中を決心。しかし、小春は治兵衛の妻に申し訳ないと思い、兄にお願いして治兵衛に自分の事を諦めるよう説得させる。その後もすったもんだ色々あって、最終的に二人は心中するのですが、この治兵衛、無責任でどうしようもないダメ男です。
しかし、ろくでもない男はだいたい色気があってイケメンで、そんな男が好きな女性がまた多い。
優男が好みでない方、ちゃんとたくましいのも居ます。
美人も勢ぞろいです。
あれ、何の話だったかな
[5回]
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