塗り壁、 夜道で人間の歩行を阻む、姿の見えない壁のような妖怪・・・
検索をかけると何故か妖怪の方ばかりが出てくるのですが、妖怪の話ではありません。
人の手で作り上げ、空間を区切る、誰もが目にする事のある方の塗り壁です。
塗り壁!と言って有名どころはやはり漆喰壁でしょうか。高級な塗り壁と言えばじゅらく壁?
最近ではシックハウスの問題から、珪藻土壁とかも流行っているようですが・・・。
そんな壁の中でも、今回は「大津壁」について。
大津壁は、石灰に色土とすさを混ぜたもの。土の風合いや雰囲気を残しつつ、漆喰壁のように土が落ちてこないサラリとした仕上がりの壁が欲しい!という要望に応えようとして生まれた壁なんだとか。
元々、滋賀県の色土を使用していた事が名前の由来だそうです。
撮影場所:昭和に建てられた離れ
コヤノ美術館にある大津壁は、「大津磨き」と呼ばれるもので、コテや繊維の細かい布等を使って丹念に磨き上げ、ツヤを出したもの。
この建物は建てられて90年程になりますが、その光沢はまだまだ残っています。
職人技が光ってます。
[7回]
http://kirakira.sugo-roku.com/%E5%86%99%E7%9C%9F/%E5%A1%97%E3%82%8A%E5%A3%81塗り壁